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KAMIYA ART is a leading contemporary and modern art gallery, representing one of the most important Japanese post-war artist Yuichi Inoue (YU-ICHI) 井上有一, Morihiro Hosokawa (細川護熙) and Shiro Tsujimura (辻村史朗).

新着情報 | News

株式会社かみ屋に関する、新着情報をお届けします。

Updates from Kamiya Art, Kami Ya, and Tataraya Studio.

 

Filtering by Category: 日本語

井上有一作品回顧展—墨淵祭—

Kiyoko Inamori

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昨年より北京清華大学大学博物館で開催されておりました井上有一作品回顧展は、約8万人の来場者を迎え、大盛況のうちに終了となりました。北京での展覧会を受け、中国国内複数の美術館より巡回展の申し入れがあり、調整が進められております。

巡回展第1弾として、上海宝龍美術館にて開催されることとなりました。会期も100日間と長く、8月末までとなっております。コロナ禍で渡航が難しい状況が続いておりますが、中国国内にお住まいの方々に井上有一作品を紹介する機会を得ることができ、大変嬉しく思っております。詳しい情報は下記のボタンよりご確認ください。

展覧会名: 墨淵祭----井上有一作品回顧展 Yuichi Inoue: The profundity of ink
展覧会場: 上海宝龍美術館
展覧会期: 2021 年 5月21 日~2021 年 8月 29日

「作ることが、生きること 陶芸家・辻村史朗」

Kiyoko Inamori

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NHKプロフェッショナル仕事の流儀
「作ることが、生きること 陶芸家・辻村史朗」

Shiro Tsujimura on NHK “The Professionals”



NHKの看板番組である「プロフェッショナル 仕事の流儀」に辻村史朗先生が出演します。昨年から撮影が続けられてきましたが、なかなか見ることが出来ない制作の様子や、奈良の山での暮らしが納められた貴重な映像です。放送予定は下記の通りとなっております。是非ご覧ください!


NHK 「プロフェッショナル 仕事の流儀」
NHK総合1・東京
2021年6月15日(火)
PM 10:30~11:15 (45分間)


オンラインストアで作品を販売しています。

右のボタンをクリックすると、購入可能な作品が表示されます。お探しの作品が見つからない場合は、お気軽にお問い合わせください。オンラインに掲載されていない作品も多数ございます。


辻村史朗と茶盌の不思議

Kiyoko Inamori

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「茶盌ってホンマ不思議なもんなんですよ。
 色々作ってきたけど、こういうもんは他にはないですねぇ。」


焼物の中で、茶盌はとても不思議な存在だ。何せ値段が他のものと比べて圧倒的に高い。「これが茶盌か茶盌じゃないかで、似たようなもんでも値段がちゃう。」と冗談を言う辻村さん。

 お米を中心とした日本で、茶盌ほど日常的な器はない。どこの家庭にも必ず一つはあるであろうお茶碗。地球上様々な文明や地域で太古の昔から、使い尽くされてきた最もシンプルな形の器。

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ある禅宗の高僧が、朝の勤めを終えて抹茶を喫す。お茶を楽しんだあと、1時間でも2時間でも時を忘れて、茶盌のあらゆる場所を見つめ、撫で回し、赤子をあやすかの如く茶盌を抱く。「こうして毎日茶盌を抱いていたら、ええことありますよ。」そう言って笑っていた。


あるアメリカの友人は、今日の一盌を選び、とっておきの場所におく。フランク・ロイド・ライトが設計した三角形に迫り出した窓から差し込む光や、家の脇を流れる川の水面に反射する光が茶盌を照らす。朝から晩まで、時間と共に変化する光が照らす茶盌を眺めて過ごす時間が、人生の最高の時間の一つだと手紙をくれた。


あるロシア人の実業家は、たくさんの辻村茶盌を買い求めロシアに持ち帰り、その茶盌を鑑賞するためだけの部屋を作った。ビジネスの厳しい重圧から自分を解き放ってくれる唯一の場所として、その部屋で茶盌に触れることが人生の癒しであり慰めだと言う。

日本民藝館で一つの大井戸茶盌と出会ったことから、辻村さんは焼物を、茶盌を作ることを始める。その出会いを、後にこう書き残している。

・・・・。今になって考えてみると、なんて気持ちの安らぐ茶盌だろうか、・・・それはむしろ茶盌というより、人間と相対しているような状態、大母性大慈悲心と向かい合っているような心持ちになったとしか表現できません・・・。

茶盌を覗き込むとそこには宇宙がある、そんなことを誰かが言ったそうだが、ある種の人たちにとっては本当に宇宙そのものなのだろう。手にする人とそういう関わり方をする焼物が他にあるだろうか。

用のものである茶盌。覗き込むとそこには、茶だまりがあるだけである。そこに宇宙を「見つける」ことができるかは、その持ち手自身にかかっている。茶盌はとても不思議な存在だ。


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