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KAMIYA ART is a leading contemporary and modern art gallery, representing one of the most important Japanese post-war artist Yuichi Inoue (YU-ICHI) 井上有一, Morihiro Hosokawa (細川護熙) and Shiro Tsujimura (辻村史朗).

PB289524三椏残材処理;ハガキ枠試験;漉き.JPG

紙漉き

株式会社かみ屋では、明治維新以降に生まれた紙づくりではなく、江戸以前の紙づくりをお手本に、良質な日本の「かみ」を漉き上げています。

かみ屋の紙漉き

江戸以前の製法を参考に、良質な国産材料のみを使用した日本の「かみ」作り

紙が紙になるまでの全ての過程を日本国内で手間暇を惜しまずに行うこと。江戸以前の日本の「かみ」が持っていた保存性に優れた紙を作るために欠かすことのできない工程です。処理された材料は紙漉き場でさらに細かくチリを取り除き、洗い抜いた材料のみを使用して「かみ」に漉き上げます。

多様な日本の「かみ」

日本には古来、その時代や地域ごとに多様な紙がありました。文化を記録してきた規定材としての「かみ」も多種多様です。明治に日本の公式文書に使用される筆記具が、筆から硬筆(万年筆)に変わって以降、日本の「かみ」の需要は減少の一途をたどっています。一方で、保存性の良い日本古来の「かみ」は長い時間を経ても残り続け、文化の証明として存在し続けています。現在、文化財として大切に守り続けているものの中には、文書もあれば、美術に分類されるような書画等多岐にわたり、その規定材としての紙の種類は様々です。

必要な「かみ」を必要な分だけ作る

電子化の流れも後押し、かつてのように大量に紙が消費される時代は終わりを迎えました。日々消磨されていく紙は、日本の「かみ」から、西洋紙をはじめとする近代製法の紙に置き換わり、古典的な「かみ」は遠い過去のものとなってしまいました。一方で、過去の文化財の修理に必要な紙や、将来に渡って残ることが前提となる美術作品用の紙など、日本の「かみ」が必要な場面は、決して失われていません。

かつてのように、特定の紙を大量に漉く必要は無くなりましたが、今では作られなくなってしまった、かつて存在した多様な日本の「かみ」の中から、使用目的にあった「かみ」を作るという新たなニーズが生まれています。多くの紙漉きが仕事を辞めてしまった今、以前は調達可能であった多様な紙は、どれも貴重なものとなっています。かみ屋が目指す紙づくりは、「必要なものを、必要な分だけ作る」紙作りです。多品種小ロットの紙づくりこそ、これまでの紙漉きとは違ったかみ屋の新しい紙づくりです。

 


省力化や効率化ではない機械化

大量生産や、コスト削減を目的とした機械化は、同時に紙の品質の低下の原因となるため行なっておりません。一方で、機械を使用することで、細かな微調整が可能となり、安定的に目的に合った材料処理を行うことが可能となります。職人の経験や体に刻み込まれた技術は、今なお必要不可欠なものです。多種多様な日本の紙は、それぞれの産地や時代においてその内容も材料も異なります。小ロット多品種を掲げる弊社紙漉き工房では、機械を使用することで、微調整された材料処理を、職人の直感や経験にのみ頼ることなく、安定的に行います。



R2 事業再構築